tama’s diary

慢性腎臓病の猫の治療記録

回虫駆除薬「ソルビー」

クレデリオはノミダニだけなので、回虫駆除は「ソルビー」という薬を使っています。

仔猫の場合、母から移行した回虫は1カ月経たないと駆除できないそうです。

クレデリオに回虫もノミと同時に駆除できるタイプもありますが、猫での安全性が確かめられていないようなので、クレデリオをあげている猫の回虫駆除はソルビーにしています。

犬用の薬品としてしか登録されていないですが、獣医さんによると安全なお薬らしいです。(猫に転用したのは担当獣医師の判断です。転用すること自体は問題になりません。)
「パモ酸ピランテル」は、猫の駆虫薬としては20年以上の実績がある薬です。
パモ酸ピランテルを用いた駆虫薬は、「ドロンタール錠」が有名です。

副作用として、嘔吐・下痢や食欲不振、頭痛などが有ります。

注意事項は、回虫の運動神経を麻痺させて殺す薬なので、腸内に多数の回虫がいる場合は腸に詰まって腸閉塞を起こす場合も有り得ます。
嘔吐などが続く場合は要注意です。

ソルビー錠は1錠にピランテルとして35mg入っています。

犬では3kgで1錠になっていますが、

私は成猫に1/2錠、1kgを越えた子猫に1/4錠にしています。

 

「ソルビー錠 添付文書」

https://vet.cygni.co.jp/include_html/pdf/attachment/DY120180.pdf

 

回虫が多数寄生している仔馬をソルビーで駆虫すると死んだ回虫が腸閉塞を起こす

https://blog.goo.ne.jp/equinedoc/e/3574968269590a0a1f45be31b99f4818

 

抗 寄 生 虫 薬 の 基 礎 知 識

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jvma1951/37/7/37_7_462/_pdf

 

回虫とは(ペットクリニック)

https://www.youkoudai-pet.com/column/%E7%8C%AB%E5%9B%9E%E8%99%AB%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%83%BB%E3%83%BB%E3%83%BB%EF%BC%81/#:~:text=%E6%88%90%E7%86%9F%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%AE%E6%9C%9F%E9%96%93%E3%81%AF,%E6%84%9F%E6%9F%93%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%82%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

知恵袋から

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10265704630?__ysp=5Zue6Jmr

知恵袋から

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13271150178

「病院で、検便をもう一度、または二度してもらう。」か、自分で「プロフェンダーを購入して首筋に塗布」すればよいと思います。(プロフェンダーはネット通販でも購入できます


現在は寄生虫の駆虫薬も進化しているので、「寄生虫」はシリアスな問題ではなくなっています。 そのため、寄生虫対策を軽く考えている(関心が薄い)獣医師が多いです。
『月1回背中につける薬を勧められました。』と言う獣医師は、「ビジネス優先」の人です。 あまり相手にしないほうが良いと思います。

『もう虫は落ちてるので大丈夫です。』と言う獣医師は、楽観論者です。
母乳感染で小腸だけに回虫がいる場合は、1回の投薬でかたが付くと思います。でも臓器や筋肉内に幼虫がいることも有り得ますから、軽く考えない方が良いです。
経口の駆虫薬は、臓器に居る幼虫には効かないことが多いです。また、便に回虫卵が入っていても、検便で見つけられる確率は50(塗沫法)~75%(浮遊法)だそうです。

回虫が猫に寄生する経路は、三通り有ります。

① 生後2~3ヶ月の子猫に寄生している場合は、ほとんどが母乳からの感染です。
母猫の体内で休眠していた回虫の幼虫が、妊娠によるホルモン変化で目覚めます。⇒ 幼虫は血液に乗って移動し、母乳に混じります。⇒ 子猫が母乳を飲むと、消化器に入り込み、小腸で成長して、約6週間で産卵する大きさになります。(雌雄異体)
回虫の寿命は2年程度だそうです。

② 成猫の場合は回虫卵から、感染している場合が多いです。
猫の便に混じって排泄された回虫卵は、7日程(1日という説も有り)すると卵の中で細胞分裂をして「幼虫包蔵卵」になります。
この幼虫包蔵卵が猫の口に入ると、胃・腸に入ると孵化をして、回虫の幼虫(10μmほどの大きさ)が出てきます。⇒ 幼虫は小腸壁に潜り込み臓器に侵入します。 ⇒ 幼虫は3~5週間程度で子虫になって、肺に移動して気道に出ます。(成長の度合いは個体によって異なるので、順次出て来ます。一部は臓器の中で休眠) ⇒ 気管支・食道を這いずって移動して、小腸に成虫に成ります。小腸に移動してから3週間ほどで成虫に成ります。(猫の体内で孵化してから7~8週間で排卵する。)
(「猫の体内を廻る虫」なので「回虫」と呼ばれるようになったそうです。
経口の駆虫薬は、腸内の成虫は駆除できますが、猫の体内にいる幼虫にはほとんど効きません。

③ ネズミなどが、待機宿主に成ることが有ります。
(ネズミが回虫卵を食べてしまうと、その体内で孵化し幼虫が臓器にいる場合もあります。)
待機宿主となったネズミを食べると、幼虫が子虫になって、猫の小腸に寄生します。


回虫には、「母乳感染と、回虫卵感染」が有りますが、母乳感染の場合は感染してから約6週間、回虫卵経由の場合は約8週間経過しないと、産卵しません。(その期間をプレパテントピリオドPPPと言います。)
そのため、検便をする場合は8週齢を過ぎてから行います。


回虫を駆除するには、経口薬と滴下薬が有ります。
経口薬だと「ドロンタール」が有名です。(回虫と、ウリザネ条虫に効きます。)
滴下薬(首筋に塗布すると皮膚から吸収され、血流に入る。)だと、「レボリューション」(回虫と蚤)、「ブロードライン」(蚤・回虫・ウリザネ条虫)、「プロフェンダー」(回虫とウリザネ条虫)などが有ります。

「回虫卵経由で寄生した回虫」は、1回の投薬では駆除しきれないことが多いです。
2~3週間間隔で2回の投薬をすることが一般的です。
( 2回目以降は、検便で卵を確認してから投薬する場合と、調べないで投薬してしまう場合が有ります。(獣医さんしだいです。 便に回虫卵が入っていても検便で発見できる確率は50~75%程度だそうです。)

前述のように。回虫卵は産卵後1週間ほどしないと孵化しません。
その為、トイレの便を毎日片付けていれば、卵から再感染する確率は殆ど無いです。
回虫卵は便の中に混じっているので、便を捨てれば猫砂を毎回捨てる必要は無いです。

猫に因っては「お尻に便が付いたまま」の子もいます。その場合は、
猫の肛門が汚れたら、お風呂場で洗ってやれば良いでしょう。(肛門周りに便が付いたままだと、部屋に破片が落ちる恐れは有ります。)

心配であれば、猫の使っているマット等を、70℃以上のお湯に3分以上浸けてください。(虫卵の蛋白質が固まって死にます。)