tama’s diary

慢性腎臓病の猫の治療記録

静脈内投与でアナフィラキシーのリスクを高める鉄剤とは? デキストラン鉄 フェルモキシトール

ネットから…

https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E9%9D%99%E8%84%88%E5%86%85%E6%8A%95%E4%B8%8E%E3%81%A7%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%A9%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%81%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%82%92%E9%AB%98%E3%82%81%E3%82%8B%E9%89%84%E5%89%A4%E3%81%A8%E3%81%AF/ar-AAW7r1u

経口薬を摂取できない鉄欠乏性貧血患者に対しては、体内の鉄分レベルを充填するために鉄剤が静脈内(IV)投与される。しかし、一般的に使用されている5種類のIV鉄剤について検討したところ、鉄デキストランとフェルモキシトールは他の鉄剤に比べて重篤なアレルギー反応を引き起こす可能性が高いことが、新たな研究で明らかになった。米ラトガース薬疫学・治療科学センターのChintan Dave氏らによるこの研究の詳細は、「Annals of Internal Medicine」に3月29日掲載された。

Dave氏らは、2013年7月から2018年12月の間に、一般的に使用されている5種類のIV鉄剤のいずれかの投与を受けた約16万7,000人の高齢メディケア受給者の医療記録を分析した。5種類のIV鉄剤とは、鉄デキストラン、フェルモキシトール、グルコン酸第二鉄、スクロース鉄、カルボキシマルトース第二鉄である。主要評価項目は、鉄剤投与を受けてから1日以内に生じたアナフィラキシー(複数の臓器や全身に生じ、生命に関わることもあるアレルギー反応)とし、アナフィラキシーの1万人当たりの罹患率(IR)とオッズ比(OR)を算出した。

アナフィラキシーの1万人当たりのIRは、鉄デキストランで9.8例、フェルモキシトールで4.0例、グルコン酸第二鉄で1.5例、スクロース鉄で1.2例、カルボキシマルトース第二鉄で0.8例だった。スクロース鉄を1とした場合のアナフィラキシーが生じるORは、鉄デキストランで8.3、フェルモキシトールで3.4だった。

Dave氏は、「極めて多くのことが不明瞭であるため、現在使用されているIV鉄剤によるアナフィラキシーのリスクを定量化することは重要だ」と研究の意義を強調。「この定量化により、最も頻繁に使用されている5種類の鉄剤のリスクを具体的に比較することが可能になる。われわれの研究結果は、この問題の解明に向けて重要な一歩を刻んだ」と付け加えている。

研究グループによると、アレルギー反応は高齢患者でより頻繁に起こるが、なぜIV鉄剤が予期せず重度のアレルギー反応を引き起こすのかは、明らかではないという。さらにDave氏は、「アナフィラキシーは、どのIV鉄剤を投与するかを決定する際に考慮すべき多くの要因の一つに過ぎない」と説明し、その他に考慮すべき因子として、臨床的適応、必要なIV鉄剤の投与回数、その他の有害反応のリスク、費用などを挙げる。

その一方で研究グループは、使用頻度の高いカルボキシマルトース第二鉄によるアナフィラキシーのリスクについては、安全性が確認されたという肯定的な結果もあると述べている。論文の上席著者である米ラトガース大学ロバートウッドジョンソン医学校の瀬戸口聡子氏は、「カルボキシマルトース第二鉄は、さまざまな臨床的適応に関する臨床試験での良好な結果を受け、使用が急速に増加している」と説明する。そして、「このまれだが重度の有害反応のリスクを明確に示した本研究の結果は、IV鉄剤を選択する際に役立てることができる」と述べている。(HealthDay News 2022年3月30日)

https://consumer.healthday.com/b-3-30-iv-anemia-me...