tama’s diary

慢性腎臓病の猫の治療記録

「低気圧」がペットにもたらす身体の変化 

「低気圧」がペットにもたらす身体の変化 

梅雨から秋の台風シーズンの間は、次々と通過する低気圧が自律神経に影響をもたらし、不調を感じやすい季節です。
気象の変化によって体調がすぐれなかったり、持病が悪化することを「気象病」と呼びます。
どうもペットの体調がすぐれない、ストレスを抱えているように感じる、といったことが感じられたら愛犬愛猫も気象病かもしれません。
実は犬猫も低気圧が苦手なのです。その訳を愛玩動物救命士より解説します!

腎臓を患っている場合は要注意
腎臓は血液をろ過し、いらない不純物を尿として外に排出する臓器です。
気圧が下がることで、血管が膨張し、血の流れが滞ります。
腎臓が悪い場合、血液がろ過しきれず、血液に不純物が残ったまま、体中を巡ってしまうことになるのです。

また、気圧が下がると気温が下がります。
そうなるとあまり水を摂取しなくなるため、腎臓が悪い場合、尿だけが出て脱水し始めて、ますます腎臓に負荷がかかります。
このような場合は、フードをウェットタイプに換えたりすることで、水以外からの水分補給が出来るように工夫しましょう。

前述したとおり、気圧が低くなると、血管が広がり内臓が膨張するのですが、血管や内臓が膨らむとその分、血流が悪くなり、むくみやすくなります。
天気が悪い日や台風が近づいているとき、犬猫がいつもより大人しい、気がつくと寝ている、といったことはありませんか?
そんなとき犬猫は、体力の低下できるだけ抑えようとし、昼も夜もずっと眠り続けるのです。

特に猫は、完全肉食のハンター。
狩りのうまくいかない雨の日は、エネルギー温存のため、身体を休めるために時間を使っていると言われています。

そのため、天気が優れないときにペットが眠っている最中は、無理に起こさず、そっとしておいてあげましょう。
また、気温の寒暖差もストレスとなってしまいますので、なるべく一定の体温を維持できるように、部屋の温度をキープしたり、毛布やマットを用意してあげるようにして下さい。

「突然の体調悪化に注意する」
持病を抱えていたり、高齢のペットの場合、突然体調が悪化することがあるようです。
最悪の場合、命を落とすこともありますので、十分に注意しましょう。
様子がおかしいと気づいた場合は、すぐに動物病院に相談して下さい。

 

「気象病対策に人もペットも『適応力』をつけよう」
「気象病」という病気をご存知ですか?
気象病とは、近年認知されつつある病名で、気象の変化に敏感に反応する症状と考えられる病気です。

雨が降る前に頭痛が起こる、雨の日は必ず下痢をする、といった場合は、気圧の高低差が影響していると言われています。
その他にも、めまい症、うつ病、腰痛、肩こり、神経痛、関節炎、リウマチ、じんましんが悪化する事もあります。
自律神経系のバランスが乱れ、それがストレス刺激となってさまざまな疾患を引き起こすのでしょう。

予防法は、簡単なようで難しい「十分な睡眠」や「正しい食生活」です。
毎日は無理でも、起床・就寝時間を一定にする、なるべく決まった時間に3食たべる、シャワーだけでなく湯につかる、など日常の規則正しい生活を地道に続けて「適応力」をつけ、気象病になりづらい体質にしていく事が大事です。

犬や猫は、自然の力を人間以上に過敏に感じます。
特に今から夏にかけては、気温がぐんぐん上がり、また梅雨特有の湿度の高さや気圧の変化に、とてもストレスを感じている事でしょう。

人間も動物も、毎日食べる食事で体や細胞が作られています。
ペットの食欲が無い時は、ドライフードを一粒ずつ砕いてからあげたり、湯でふやかしたり、食べやすい工夫をしましょう。

雷や大雨の音を嫌がるペットは、手の平で優しく撫でてあげるだけでも安心を与えます。

豊かな四季に恵まれた日本、時には自然現象が猛威をふるいますが、暑さ寒さが厳しい季節にも「適応力」をつけて上手に体調管理をしていきたいですね。

 

「夏から秋にかけてのペットの体調不良と対策」
過酷な暑さの日が続いていますが、皆様は体調を崩したりはしていませんか?
夏の暑さは私たち人間はもちろんペットにも様々な影響がでてきます。
皮膚病(湿疹)になる、吐く、または下痢をする、というペットが多くなる季節です。
痰湿」(たんしつ/胃腸の機能が上手く働かず、水分代謝が滞り、体内に余分な水分が溜まった状態) 傾向になる時期でもあります。

暑くて体調を崩すとどんな症状がでるの?
重たい水分が体の下の方に貯まる。

それが熱に変わる。

その熱を排泄しようと、下痢して出すか、余った消化液を吐出してしまう。

または熱を外に出そうと、皮膚に変化が現れます。
消化器官と皮膚の状態はつながりが深いので、下痢や便秘だと皮膚や毛髪の状態も悪くなり、皮膚炎が発症する場合も多くなります。

熱による下痢や軟便では湿疹を発症する場合が多いですし、便秘だとクマやくすみ・艶が減るといった変化が出てきます。

症状が悪化する原因は?
夏から秋にかけての季節は、竜巻や台風が強く影響します。特に、高齢で心臓が弱いペットは悪化しやすいです。
また、てんかんなどの神経疾患があると悪化(頻発)します。気圧の変化の関係と言われています。

まずは症状が出ても焦らないようにし、症状が意外と長引くこともあることも、飼い主さんに理解してほしいと思います。

暑さによる病気の対策は?
身体にある余分な水分(=湿)は東洋医学でいう「湿邪(しつじゃ)」
これによってもたらされる体調不良に対して、人間なら「湿が貯まるから、湿を取るご飯やお茶を飲もう」などと思います。
湿を取る(余分な水分を排出する)食材には、スイカ・ゴーヤ・トウガン・小豆・ハトムギなどですが、犬ではゴーヤを食べたり、ハトムギ茶を飲むのは無理ですね。
新鮮なお水と食べ物で体内から元気になりましょう。

ドライフードを長時間置いておくのはNG。湿気を吸って腐るので定期的に取り替えましょう。

てんかんの発作が出るならば、この時期だけでもお薬を服用してみるなど、愛犬愛猫に合った対処法を動物病院で相談してください。

または、発作が出ても「気圧のせいかも」と考え、焦らず様子を見て冷静に対処することも大事です。
大きな声で名前を呼んだり、抱きしめたりすると刺激となり、再びてんかんを引き起こす要因にもなりますので、症状が落ち着くまで見守ってあげてくださいね。