マンソン裂頭条虫
http://www.lakeside-ac.com/dog-disease-prevention/manson-tapeworm-pharyngostomum-cordatum/
http://www11.plala.or.jp/sato-vet/para.html
https://www.greenpeas-ahp.co.jp/archives/538
★マンソン裂頭条虫は人畜共通感染症です。
【形態】マンソン裂頭条虫は頭端にある吸溝という固着器官で小腸の腸絨毛(ちょうじゅうもう)を巻き込み、腸管の蠕動運動(ぜんどううんどう)によって食物塊とともに流されないよう体をしっかりと固定しています。条虫類は多数の節(片節)が連なって一つの虫体を形成しています。体長は最大で250cm程度です。
【原因】マンソン裂頭条虫が寄生している第2中間宿主(両生類・爬虫類・鳥類・哺乳類)を採食する事によって寄生します。
【症状】条虫の皮下組織、眼球、内臓、リンパ組織寄生による腫瘤形成および腫瘤形成に伴うさまざまな症状です。また、元気消失、食欲不振、下痢などの症状もみられます。
猫:マンソン裂頭条虫は小腸に寄生しますが、健康な猫に感染してもほとんどの場合は無症状です。しかも万が一発症しても、命にかかわるような事にはなりません。
【軽症の場合】軟便や体重が増えない
【多数寄生の場合】元気がなくなる、下痢になる。腸に詰まってしまうと、ウンチがスムーズに流れなくなってしまいます。
【検査】糞便検査で虫卵の確認をします。また、虫体も肉眼で確認できます。
【治療】駆虫薬を投与することが主な治療になります。全身状態が悪化している場合には改善のための治療を行います。
ドロンタール錠だと通常の5倍飲ませなければならないので、注射が多い。(8000円)
【予後】再発防止のために、第2中間宿主の採食をさせないように注意して下さい。
定期的な糞便検査をお薦めします。
https://www.noah-vet.co.jp/jouhou/manson.htm
治療方法
ホルマリンエーテル法(遠心沈殿法 MEG法)
http://www.rouringi.jpn.org/ippan/ippan.html
今回はズダンⅢとルゴールという染色液を使い、便の中に脂肪や糖質(デンプン)が混じっていないかを調べます。
これらの有無を調べることで、消化機能の状態や消化液の分泌が正常に行われているかが分かります。
今回は染色後の変化を観察してもらうため、実習前に学校犬の便にオリーブオイル(脂肪)と片栗粉(デンプン)を混ぜたものを用意。
遠心沈殿法の「ホルマリン・エーテル法」という手技で虫卵を検出しました。
水よりも比重が重たいものを試験管の底に沈ませて採取する方法ですので、すべての虫卵が検出できます。
https://sho-oh.ac.jp/blog/bio/?s=%E7%B3%9E%E4%BE%BF%E6%A4%9C%E6%9F%BB