tama’s diary

慢性腎臓病の猫の治療記録

犬猫の花粉症

人でもつらい花粉症。犬猫の症状と対策について
関東や九州など1都20県が2月14日までに「花粉シーズン」に入ったことが発表され、スギ花粉においては“過去10年で最大レベル”という飛散量が予想されています。
現在、国民の2人に1人は花粉症に罹患していると言われ、誰にとっても他人事ではない国民病です。
そんな花粉症は、犬や猫にも影響を及ぼしています。

人以外の動物でも花粉症はある
80年代、世界で初めて野生のニホンザルにスギ花粉症が確認されてから、1995年にアメリカで犬の花粉症が確認され、2000年には猫にもスギ花粉症状を持つ個体が確認されてきました。
しかし、犬や猫の花粉症は、飼い主が気づきにくい病気の1つでしょう。

 なぜ気がつかないのか

犬や猫の花粉症に気づかない最大の理由は、人間の症状と違うということでしょう。
人の場合は、目がかゆくなったり、鼻水が止まらなくなったり、くしゃみが出たり、と定番と言われる症状が出て、もしかして花粉症では?と気がつくことが出来ます。
しかし、犬の場合はアトピー性皮膚炎を発症することが多いと言われており、すぐに花粉症と結びつけることは難しいかも知れません。
もちろん、皮膚が敏感で、この時期になると皮膚炎を起こしやすい飼い主の場合は、ピンとくるかもしれませんが・・・。
ちなみに、猫の場合は人間と似た症状が出ることが知られています。

犬の花粉症状は、
1. アトピー性皮膚炎症状(これが最も多い)
2. アレルギー性鼻炎・気管支炎・外耳炎 など

猫の花粉症状は、
1. くしゃみ、鼻水(人と似た症状)
2. アトピー性皮膚炎(掻く、脱毛、皮膚炎など) など

2月中旬くらいから、上記のような症状が見られ始める場合には、花粉症を疑っても良いかも知れません。

花粉症の時期は、スギ花粉が2~4月、ヒノキ花粉が3~5月、イネ科の花粉が5~10月、ブタクサが8~11月と、ほぼ半年にわたります。
犬、猫ともにスギ花粉症状が最も多く、次いでヒノキ、イネ科と続き、さらにブタクサは、犬の花粉症のアレルゲンとして世界的にも知られています。

花粉症対策として、
①花粉除けの洋服を着せる
②飛散が多い日の散歩は控える
③昼の2時前後と夕方6時から7時までの散歩は飛散量が多いため避ける
④帰宅後、身体についた花粉を落とす
⑤空気清浄機を使い、掃除をこまめにする
⑥生の野菜や生の果物は与えないようにする
(花粉のアレルゲンに対するIgE抗体が、生野菜や果物のアレルゲンと構造が似ているので、IgE抗体が構造の似たアレルゲンと反応することがあり、これを「交差反応」と言います)

猫の場合、アレルギー検査は困難なので、やはり外に出さないのが有効とされています。

人でもつらい花粉症。
犬や猫にとってもつらさは一緒です。
予防策を取りながら、少しでも疑わしい時にはすぐに動物病院に相談するようにしましょう。