tama’s diary

慢性腎臓病の猫の治療記録

腎臓病と飲水量(人の話から)

人の話ですが、参考になると思いました。

Q3:水をたくさん飲んで尿を出すようにしたら、慢性腎臓病は治りますか?
水をたくさん飲んでも、慢性腎臓病は治りません。
しかし、脱水状態になると腎機能は低下しますので、適度な水分補給は必要です。水分をとる目安は「自然な喉の渇きに応じて行う」ことですが、
高齢の人は喉の渇きを自覚しないことが多いので、夏など汗をよくかく時は、
小まめに水分を補給するようにしましょう。心不全やむくみのある人、慢性腎臓病ステージG5の人は、水をたくさん飲むことは避けましょう。

https://plaza.umin.ac.jp/~jin/index_qa2.html

脱水は、腎機能を低下させてしまう大きな原因の一つです。

また、腎機能が弱まると、尿を濃縮して排泄する働きも低下するので、基本的には以前よりも多く水分を摂ることが一般的です。

目安量は「尿量が1,500~2,000mlになる」程度です。人の話なので猫なら1/10の150mlくらいでしょうか…

「水分をたくさん摂れば腎臓が回復する」と考える患者さんもいらっしゃいますが、適量を超えた過剰摂取はガイドラインでも勧められていません。

https://www.b-style-msc.com/blog/?p=987

成人が1日に必要な水分摂取量は、体重1kgあたり50mlと言われています。例えば、体重が50㎏の方では2.5L、70㎏の方では3.5Lとなります。 水分摂取は、直接口から飲むだけでなく下記の3つの方法で行われています。

①体内で代謝により生成される水分(約0.3~0.5L)
②食事により吸収される水分(約1.0~1.2L)
③直接口から摂取する水分

水分摂取量

上記のように、代謝により生成される水分と、食事からの水分で、約1.3~1.7Lほどありますので、直接口から摂取しなければならない水分量は、全体の摂取水分量の約半分にあたる約1.0~2.0Lくらい(その方の体重によっても異なります)になります。

 

一方、水分の取り過ぎについてはあまり取り上げられていないかもしれません。

摂取水分量(直接口から摂取する水分)の目安としては、季節や気温、乾燥度などに応じて、1.5~3L程度で十分かと思います。まれに、日常的に4~5Lもの水分を摂取されるという方もいらっしゃいますが、過剰な水分摂取は腎臓に負荷がかかるため、取りすぎもまた注意が必要です。
水分の取り過ぎによって起こる水中毒という病態があり、過剰な水分を処理するために腎臓に負担がかかり、体内の老廃物を処理しきれなくなり、低ナトリウム血症、意識障害を起こすことがあります。水中毒は強迫観念が関与している場合もあります。

尿量の測定は日常生活では困難な場合もあると思いますので、毎日体重測定を行い、体重管理をすることをお勧めします。
急激な体重変化は水分によるものと考えられますので、減少していれば意識的に水分を摂取し、増加している場合は、塩分を控えてください。塩分摂取過多は水分貯留を招きます。体重が増加しているからといって、水分だけを控え、口渇に耐えることはむしろ腎機能が悪化することがあります。塩分と水分は密接な関係にあることを忘れないようにしましょう。

https://medipress.jp/doctor_columns/35

猫さんが慢性腎臓病になると自宅で補液をしますが、量を気を付けなければいけないな。と思いました。

脱水した分、補給する。という具合かな…

以前、セミナーで、補液が必要かどうかはCreの値ではなく、

「食欲不振、飲水量、体重が減ってないか?」に注意して、これらが大丈夫なら補液しなくていいとのことでした。