tama’s diary

慢性腎臓病の猫の治療記録

クレアチニン(Cre) 尿素窒素(BUN、UN) 

クレアチニン, Cr(Creatinine),CRTN


・臨床的意義
 クレアチニンは、クレアチンの脱水物で、生体内では筋、神経内で、クレアチンリン酸から直接に、またクレアチンの脱水によって生成され、血中に出現し、腎糸球体から濾過された後、ほとんど再吸収されずに尿中に排泄される。その尿中排泄量は、主として筋肉のクレアチン総量(筋の総量)に比例し、成人では体重kg当たりほぼ一定で、食事性因子や尿量などにほとんど影響されない。また、血清クレアチニン濃度はGFRと密接な関係があり、腎能障害の指標としてBUNより正確であり、人工透析療法などの普及につれて、その適応及び経過判定にBUNと血清クレアチニンとの同時測定が行われ、BUN/Cr比が、病態の把握に利用されている。

異常値を示す疾患
高値: 腎不全、急性糸球体腎炎

低値: 重症筋ジストロフィー症、尿崩症

 

尿素窒素, BUN,UN (urea nitrogen) 

・臨床的意義
尿素窒素(BUN)は,血中の尿素に含まれる窒素分を表すもので,生理学的には尿素と同義である。尿素クレアチニン,尿酸などとともに,含窒素物質の終末代謝産物である。 尿素は,アミノ酸の脱アミノによって生じたアンモニアとCO2から,主として肝臓において尿素サイクルによって合成される。 血中尿素窒素は,腎糸球体から濾過され,一部尿細管で再吸収されたのち,尿中に排泄されるため血中および尿中の測定は腎機能の指標となる。

異常値を示す疾患
高値:腎不全 ・脱水症 ・高タンパク食
低値:肝硬変症(腹水貯留) ・低タンパク食 ・多尿