養老孟司さんの本です。
猫さんのことなので、養老さんの他の本より読みやすいです。
まるの心臓について書かれているところは勉強になりました。
「まるは解剖していないが、死因ははっきりしていた。拘束性心筋症からくる心不全である。心室の形が生まれつきいびつで、心筋が収縮は出来るが、十分に膨張できない。心臓が動きにくくなって循環が十分に機能しないから、胸水や腹水がたまってくる。そうした不調を抱えて生きていたという事が、死を前にした診断で初めて分かったのである。どてっと寝転んでばかりいたのは、何も性格が怠け者だったのではなく、心臓の具合が悪かったのか、と知ることとなった。」