腎臓病末期になると、自宅補液しているので、いつも肺水腫、胸水にならないかとても心配になります。
聴診では心雑音の他に、呼吸音の異常を確認します。心不全に伴う肺水腫では顕著な心雑音が聴取され、副雑音と呼ばれる呼吸音の異常が認められます。肺水腫の場合には吸気時に水泡がはじけるような雑音(“パチパチ”、”プツプツ”、“ゼロゼロ”など)が聴取されます。
肺水腫が単独で発症することは少なく、心臓病をはじめとするほかの病気に合併して起こるケースがほとんどです。
・呼吸困難、開口呼吸(口を開けたまま呼吸をすること)、ゼーゼーという呼吸音などがみられます。
https://uchihap-vetnote.ipet-ins.com/cat/diseases/pulmonary-edema
胸水
心臓や肺を納めている胸腔に液体が貯留した状態を胸水と言います( 肺水腫は肺の中の肺胞に液体が溜まります)。胸腔の広さはほぼ一定なので、過度の胸水では肺が圧迫されて拡張できなくなり呼吸困難が発生します。原因には心不全、低アルブミン血症、胸管破裂、胸腔内腫瘍、猫伝染性腹膜炎などが挙げられます。特に猫の心不全では高率に胸水が発生します。
https://www.youtube.com/shorts/R8Bg8NG3sGU?feature=share
↓こちらの動画、分かりやすいです。
https://jamc.co.jp/cat_colum/757/