舌苔と胃の関係
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胃の消化機能低下
胃の働きが弱ると、食べ物の消化がうまくいかず、未消化のものが腸内に残りやすくなります。その結果、舌の表面に老廃物や細菌が増え、舌苔が厚く付きやすくなります。 -
胃熱・胃の炎症(東洋医学的視点)
漢方や中医学では、胃に「熱」がこもると黄色い舌苔が出やすいと考えられています。逆に胃の働きが冷えて弱いと白い舌苔が厚くなることもあります。 -
口腔内環境の変化
胃が悪いと唾液の分泌が減少し、口の中が乾燥しやすくなります。これが細菌の繁殖を助け、舌苔が目立つ原因になります。
舌苔の色別の意味
1. 白い舌苔
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薄く白い → 健康な状態、正常範囲。
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厚く白い → 消化不良、胃腸の機能低下、冷えや水分代謝の乱れ。
2. 黄色い舌苔
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胃や腸に「熱」がこもっているサイン。
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胃炎、消化不良、暴飲暴食、アルコールの摂りすぎなどで出やすい。
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便秘や口の苦み、のどの渇きを伴うこともある。
3. 黒い舌苔
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体に強い熱がこもっている、または消化器の不調が重い場合。
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抗生物質や鉄剤の服用でも一時的に黒くなることがある。
4. 灰色の舌苔
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胃腸の働きが著しく低下している可能性。
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体力の消耗や慢性的な胃腸疾患のサインとも。
5. 緑っぽい舌苔
舌苔チェックのポイント
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色だけでなく厚さや湿り気も重要
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厚い → 消化機能低下、体に余分なものが溜まっている。
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薄い → 比較的健康。
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乾いている → 体内の水分不足。
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湿っている → 代謝や消化機能の低下。
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