tama’s diary

慢性腎臓病の猫の治療記録

皮下点滴「肺水腫に注意」

慢性腎臓病で皮下点滴を始めて、獣医さんが気を付けて下さったことに「肺水腫」があります。私の猫ちゃんは大人しく点滴をしていたのですが、最後は嫌がったので、最後は必要なかったのかなあと思います。私は通うのに疲弊したので、自宅で点滴していましたが、判断が難しいなあと思いました。獣医さんは、心機能が落ちていなければ、そんなに心配することはないと言われていましたが、、、

⇩ここには皮下点滴のアレコレが載っています。

腎臓病関連 | 【公式】江東区 ZEROどうぶつクリニック(西大島駅近く) (nekodoctor222.com)

なるほどと思ったことを以下に抜き出しました。

・皮下点滴は本人の血液循環(要は血のめぐり)の状態が効果に影響します。脱水具合が強いと、補充する輸液量も多くしたいですが、脱水の程度がひどい子ほど、その輸液を吸収する能力が落ちています。

・脱水がひどい子ほど輸液量は必要
 ⇒ただし、1回の量は減らした方が身体の負担は軽減
 混和された薬剤も、1回の輸液量が少ない方が早く吸収される
・1回の輸液量は、150ml以下で負担なく行う
 ⇒1日に200ml必要なら、100mlx2回に分ける
・点滴液は何時間くらいで吸収されるの?
1回の点滴量が100ml程度でしたら、
(ちょっと幅がありますが) 3~6時間ほどで吸収されます。

1日2回の皮下点滴で、12時間後にまだ前回の点滴液が残っているなら、輸液量が多すぎるか、血流の循環を悪化させている別の原因があるかもしれません。(私の猫ちゃんは翌日にジョーとオシッコがたくさん出ます。)

・皮下点滴は必ずしも毎日必要ではないかもしれません。必要かどうかは、脱水しているかどうか?なので、1回の皮下点滴で、数日間必要ない子もいます。

・1日の点滴量は最大200mlのようです。

参考までに…健康な猫ちゃんの1日の輸液量:20ml×kg

獣医にゃんとすさんのブログに以下の様な記載がありました。

「猫の飼い主なら絶対知っておいてほしいことなのですが、猫ちゃんが動画のように鼻をヒクヒクさせて呼吸していたら迷わず動物病院を受診してほしい。「鼻翼呼吸」といって、肺や胸に水が溜まって呼吸が苦しい時にみられる症状。これに気づかず、数日後に亡くなることも多い。」猫のこのような呼吸に注意!! - YouTube

 

#心臓病がある場合には、安静時呼吸数40回以上の場合には常に今回の肺水腫を

考える必要があります。咳と呼吸数は重要な家庭内での指標です。

https://www.ah-sakurayama.com/2021/09/11/%e8%82%ba%e6%b0%b4%e8%85%ab-3/

 

 

以下は、人のがんの場合の話ですが、肺水腫について分かりやすいかったので引用しました。

必要な点滴、害のある点滴とは?:がんナビ (nikkeibp.co.jp) 

点滴依存が『丘で溺死』を招く
 なぜ、終末期に点滴の量を減らす、もしくは点滴を止めることが望ましいのだろうか。これはがんによる死の訪れ方から理解することができる。

 がん患者の約2割は出血や消化管穿孔、窒息、不整脈などの急性悪化を原因として死亡するが、残りの8割は慢性的な経過の後に最後を迎える。この慢性的な経過では、「腎臓を守るか、肺を守るかのどちらか」(森田氏)になるという。

 腎臓を守る、すなわち腎臓の負担を抑えようとすると、多くの点滴が必要になる。しかし、点滴量が多いと肺の負担が大きくなり、最終的には肺水腫になる。肺水腫とは、肺が水浸しの状態。「全身もむくみ、呼吸もゼコゼコと苦しくなります。俗に『丘で溺死』とも呼ばれるものです」(森田氏)。

 一方、肺を守る、すなわち肺の負担を抑えようとすると、点滴量を減らす必要がある。これは脱水状態を生じ、尿毒症となっていく。(森田氏)。

 森田氏は、過度な点滴が弊害になるか否かは、診断が難しいという。「まず、点滴を行ってみて、点滴によって体の状態が改善できるか否かで判断するしかないのが現状」ということだ。

 腹水や胸水、むくみなどの症状が2つ以上あり、点滴を行っても、体重減少が抑えられない場合には点滴は弊害となりうる。しかし、逆に、点滴により体重減少が抑えられるようであれば、点滴を行うことで生存期間を延ばせる可能性も出てくる。

 点滴という非常に単純そうな医療行為ですら、有益なときもあれば、弊害をもたらすこともある。微妙なさじ加減が必要なのだ。