tama’s diary

慢性腎臓病の猫の治療記録

ステロイドのクリーム、軟膏 深い傷にはステロイドは塗らない!

ステロイドの薬理作用で重要なものは、免疫抑制作用と抗炎症作用である。投与量が多くなると副作用が出やすくなるので十分な注意が必要。特に糖尿病では禁忌であり、感染症に対しても、その誘発や増悪につながるので禁忌のことが多い。

ステロイドにはたくさんの種類があり、効果の強弱によって5つのランクに分類されています。
1. 弱い(weak):プレドニゾロン、ヒドロコルチゾン酢酸エステルなど
2. 普通(medium):プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル、トリアムシノロンアセトニド(オルテクサー、ビクタス、ヒビクス)など
3. 強い(strong):ベタメタゾン吉草酸エステル(リンデロン)など
4. とても強い(very strong):モメタゾンフランカルボン酸エステルなど
5. 最も強い(strongest):クロベタゾールプロピオン酸エステルなど


ステロイド表

https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_hifuken/qa/class_steroid/

 

トリアムシノロンアセトニド(オルテクサ)

血液-脳関門通過性:通過性あり

トリアムシノロンはプレドニゾロンなどと比較して、ヒト腎からの排
泄が速やかであり、血漿中及び尿中にトリアムシノロンのグルクロナ
イドは著しく少ないことからトリアムシノロンはかなり代謝をうけに
くいステロイドだと考えられる。

3H -トリアムシノロンアセトニド及びトリアムシノロンアセトニ
ド 40mg を筋注した乳癌患者 4 例の尿中排泄では、投与量の 12.5%が
第 1 日目に尿中に排泄され、その後の排泄は極めて少なく、7 日間で
16.5%が排泄されたにすぎない。
本剤は極めて難溶性であるため筋注部位から少量ずつ放出するものと
考えられる。

静脈注射での報告によれば、トリアムシノロンは遊離型(61.6%)で尿中
に排泄され、血漿中及び尿中にトリアムシノロンのグルクロン酸抱合
が著しく少ないことから、トリアムシノロンはかなり代謝をうけにく
ステロイドであると考えられる。15)16)

https://file.wuxuwang.com/jpyaopin/670605_2454402A2037_1_003_1F.pdf

コルチコステロイドは標的組織において、ステロイド受容体(レセプター)
と結合して、抗炎症蛋白のリポコルチン(特異的蛋白質)を生産させる。こ
の特異的蛋白質等がアラキドン酸カスケードを阻害し、炎症の過剰進行を防
ぐ。すなわち、プロスタグランジンあるいは、その類縁物質のロイコトリエ
ン等の生合成を阻害し抗炎症作用をあらわすと考えられている。 

副腎皮質機能抑制作用
0.1%アムシノニド軟膏、同クリームを乾癬患者等に大量(軟膏 30g/日×3 日、クリ
ーム 20g/日×7 日)に密封塗布した場合は、一時的な副腎皮質機能抑制がみられる
が、軟膏 1 日 5g・5 日間密封塗布した場合は、副腎皮質機能抑制はほとんどみられ
ない。12)13)
クロスオーバー法による 0.1%アムシノニド軟膏と 0.12%ベタメタゾン吉草酸エス
テル軟膏との比較では、アムシノニドはベタメタゾン吉草酸エステルより、副腎皮
質機能抑制は軽度である。

胸腺萎縮作用
アムシノニド軟膏、同クリームを 48 時間塗布したときの胸腺萎縮作用は、ベタメタ
ゾン吉草酸エステルより弱く、約 1/3 以下である(ラット、塗布)。11)

https://www.nichiiko.co.jp/medicine/file/58710/interview/58710_interview.pdf

 

ベタメタゾン吉草酸エステル(リンデロン)

水ぼうそう、みずむし・たむしの患部や化膿している患部、目および目の周囲には使用しないでください。デリケートエリアでは粘膜には使用しないでください。
また、「にきび」や「おでき」には使用できません。
ポツポツしているだけでしっしんと見分けがつきにくい場合は、医療機関(皮膚科)を受診しましょう。

5~6日間使用しても症状がよくならない場合や悪化した場合は使用を止め医師、薬剤師、または登録販売者に相談してください。1週間以上は続けて使用しないでください。

市販の医薬品には「ウィーク」「マイルド」「ストロング」の3段階があり、リンデロンVs軟膏、クリーム、ローションに配合されているベタメタゾン吉草酸エステルは「ストロング」に分類され、市販の医薬品では強いステロイドとなります。

排泄:

ラットにおいてベタメタゾンジプロピオン酸エステルは尿中よりも糞中への排泄が主である。これはかなりの部分が胆汁中に排泄されるためである8)。
また、塗布量に対する糞中及び尿中への合計排泄率は、角質層除去皮膚の場合、24時間以内に50〜64%、72時間以内に85〜87%であるが、健常皮膚の場合、24時間以内にわずか1.4〜3.5%であった7)。
健康成人8例にベタメタゾン8mgに相当するベタメタゾンリン酸エステルナトリウム注10.6mgを単回静脈内投与したとき、投与開始から24時間までの尿中にベタメタゾンとして投与量の4.8±1.4%が排泄された4)(測定法:HPLC)(平均値±標準偏差)(外国人データ)。

ベタメゾンを経口投与したとき、48時間で総放射活性の約70%が尿中に排泄された(外国人データ)

リンデロンVsの薬の強さ

ステロイド外用剤(塗り薬)の副作用として、以下のような症状がみられる可能性があります。特に顔面は副作用が出やすい部位なので注意が必要です。

●薬を塗った部分に毛が生える/増える
●にきびやおできできやすくなる/悪化する
●毛細血管が目立ってくる
●細菌・真菌・ウイルスによる感染症
●皮膚が薄くなる
●皮膚が赤くなる
●かぶれ
など

  軟膏 クリーム ローション
基剤 水と油を混ぜた乳化剤 水と油を混ぜた乳化剤
(※水分量がクリームより多い)
刺激性 弱い。 軟膏に比べて強い。 軟膏に比べて強い。
たつき 強い。 水を含むので伸びがよく、べたつきにくい。 軟膏やクリームに比べて、ベタつきにくい。
皮膚吸収 クリームより遅い。 吸収されやすい。 軟膏より吸収されやすい。
使用に適した患部 どんな状態の患部にも使える。
刺激性が弱いので肌の弱い人にも使える。
主に乾燥している患部に使用。
ジュクジュクした患部、傷がある部分には適さない。
軟膏やクリームが塗りにくい、頭皮など有毛部に適している。ジュクジュクした患部、傷がある部分には適さない。
長所・短所 保湿力が高く、皮膚を保護する。 さらっとした使用感から夏場は軟膏からの変更使用もある一方、汗で流れやすい。 伸びがよく、さらっとした使用感。水分が多く気化しやすいので夏場など汗をかくときのからだにも使いやすい。

本剤の有効成分であるトリアムシノロンアセトニドは、ステロイド外用剤の中ではマイルドに分類され、中等度の強さを持つ成分に位置づけられます。

先発品はケナログ口腔用軟膏0.1%です。

使用後はしばらくの間(1時間程度)飲食は控えるようにして下さい。食後やおやすみ前のご使用をお薦めします

香料の原材料としてアレルギーの原因となるタンパク質を除去した「オレンジ」精油が使用されています。
オレンジ以外の特定原材料27種(卵、乳、小麦、落花生、えび、そば、 かに、くるみ、アーモンド、あわび、いか、いくら、カシューナッツキウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン)は使用していません。

https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=40818&plain=1

 

 

有効成分 オルビフロキサシン(抗生物質) ミコナゾール硝酸塩(抗真菌) トリアムシノロンアセトニド(ステロイド

犬、猫:細菌性および真菌性外耳炎、細菌性および真菌性皮膚感染症

連続 8 日以上の塗布は行わないこと。

【本質の説明又は製造方法】
ビクタスS MTクリームは、フルオロキノロン系抗菌剤であるオルビフロキサシンを有効成分とし、東興薬品工業株式会社が特許を有する親水性軟膏基剤を使用してクリーム剤とした犬及び猫用の外耳炎・皮膚感染症治療剤である。オルビフロキサシンは、グラム陽性菌及びグラム陰性菌の広範囲な菌種に対して殺菌的に作用し、抗生物質との間に交差耐性を示さない。また、真菌に対して有効なミコナゾール硝酸塩を配合している。そのため、グラム陽性菌グラム陰性菌及び真菌の単独あるいは混合感染による外耳炎及び皮膚感染症に優れた効果を発揮する。さらに、合成副腎皮質ホルモン剤のトリアムシノロンアセトニドを配合しており、かゆみ、発赤及び腫脹など疾患部位の炎症症状を速やかにしずめる。

トリアムシノロンアセトニド:

ステロイド外用薬の強さは、もっとも強い1群から、弱い5群の5段階にランク付けされます。このお薬は4群[中程度]に入ります。比較的軽い症状のときに用いるほか、顔などデリケートな患部にも使いやすいです。

本剤の皮膚内からの消失は、皮膚内移行確認試験と同様量を単回塗布したところ、3
薬剤ともに犬では塗布後 10 日目まで、猫では 5 日目まで急速に減少し、いずれもそれ
以降は緩やかに減少する傾向にあった。皮膚内に移行した薬剤は、いずれも代謝や分
解によらず皮膚の新陳代謝等で減少するものと考えられた。

https://www.ds-vet.jp/product/victas_mt/pdf/documents.pdf

本剤1mL中
チオストレプトン…2,500単位  グラム陽性菌にオリゴペプチド系抗菌活性
ナイスタチン………100,000単位 カンジダに抗真菌活性 腎毒性強い 
フラジオマイシン硫酸塩…2.5mg(力価) グラム陰性陽性にアミノグリコシド抗生物質
トリアムシノロンアセトニド…1.0mg ステロイドホルモン 抗炎症作用

効能又は効果
犬、猫:急性・慢性湿疹、外耳炎、細菌性・真菌性皮膚炎

週余にわたる連続投与は行わないこと。

file:///C:/Users/kazu/Downloads/003817_%E3%83%92%E3%83%93%E3%82%AF%E3%82%B9%E8%BB%9F%E8%86%8F.pdf