tama’s diary

慢性腎臓病の猫の治療記録

【動物病院が教える】犬猫皮下点滴のやり方 動画

エリザベスカラーをしてネットに入れて背中側にチャックを持ってきて、上が開くキャリーバッグか段ボールに入れます。

https://www.youtube.com/watch?v=0tOjDKYQkgs

 

こちらは脱水が進んで、皮膚がつまみにくくなったらの場合です。
7分ぐらいから

https://www.youtube.com/watch?v=zPNaJJvnI8Y

 

オシッコをいっぱいするのが、慢性腎炎です。
脱水を防ぐには、水をいっぱい飲む必要があります。

脱水になると症状の悪化だけでなく、腎臓の状態も悪化させてしまいます。
水を飲ませる工夫は、腎炎の悪化を防ぐ意味でも大切です。

https://dr-nyan.com/columns/cat-chronic-nephritis/

獣医師が教える猫の皮下点滴の必勝法

https://nekopedia.jp/how-to-subcutaneous-fluids-administration/

強制給仕の仕方

https://www.youtube.com/watch?v=dSBHZKxwCtg

 

 

鼻食道チューブ

鼻チューブをしていて吐いた時に誤嚥性肺炎になる可能性があるので、高齢で体力がないのでやめた。

 

鼻チューブの現実
経鼻胃管はいわゆる「鼻チューブ」と呼ばれているもので、鼻から咽頭喉頭、食道を経てチューブが胃に留置されるものです。とりあえずは、どこでも行える栄養摂取の方法ですが、チューブが留置されたままだと、鼻や咽頭の粘膜からの分泌物が増加し、痰や唾液、鼻汁などが増えて、それらがチューブにこびりつき、そこに雑菌が繁殖し、これが肺炎のきっかけとなってしまいます。

誤嚥を防止するつもりで入れた経鼻胃管が、かえって誤嚥やそれによる肺炎の危険性を高めていることさえあるので、要注意です。嚥下の訓練をしようにも、チューブによって咽頭喉頭の動きが妨げられていて、不快感を伴い、訓練どころではなくなってしまいます。

鼻チューブでは、その不快さのあまりに、患者さんが自分でチューブを抜いてしまうことがよくあります。チューブで気道を塞いだり、注入中の栄養剤を誤嚥する、という事故も起こり得るので、チューブ抜去の常習者は、チューブがつかめないような手袋をはめさせられたり、手をベッド柵に縛られたり、といった抑制を強いられることになってしまいます。そういう抑制を強いることになるような経鼻胃管の留置だけは、絶対に避けたいものです。

http://www.peg.or.jp/paper/article/enge_kinou/1-1.html

 

猫ちゃんの鼻チューブの実際

①食道に入っていることを確認します。
気管にチューブが入っていると、ご飯が肺に行ってしまい、誤嚥性肺炎になってしまいます。
水を入れたシリンジを接続して、引いて、空気が入ってこないことを確認
(気管に入っていると、肺の中の空気が抵抗なくシリンジに吸えてきます)
3−4mlほど水を入れて咳をしないか確認します。


②流動食を入れたシリンジを接続
1回量の目安3kgの猫で20mlくらい
ゆっくり入れます。


③チューブ内の流動食を水で押します。


キャップを閉めて
30分〜1時間吐かないかを確認してから次の給餌を行います。

https://sadahiro-ah.com/%E7%8C%AB%E3%81%AE%E8%82%9D%E3%83%AA%E3%83%94%E3%83%89%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%80%80%F0%9F%8C%B8%E8%82%9D%E4%B8%8D%E5%85%A8%E3%80%80%F0%9F%8C%B8%E7%B5%8C%E9%BC%BB%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC/

 

鼻食道チューブ
鼻から細いチューブを入れて食道まで到達させ、留置します。通常全身麻酔なしで挿入できるので、全身麻酔のリスクの高いどうぶつでも設置できるという利点があります。
鼻から挿入するため細いチューブを利用しますので、投与できるのは液体状の流動食のみです。嘔吐したときには食道内でチューブが反転し、口から出てしまうことがあるため注意が必要です。
鼻から出たチューブは頭の上で固定しますが、どうぶつによっては気にしてストレスになる場合があります。通常3日から1週間程度の給餌に利用され、長期間の留置には向きません。

https://www.anicom-sompo.co.jp/doubutsu_pedia/node/1386

 

鼻から(経鼻チューブ、経鼻胃カテーテル
鼻のあなからごく細いチューブをいれ、胃のなかに直接液状の食事をながします。

チューブを数か所顔の皮膚表面に縫いとめるだけなので、麻酔なし、もしくはかるい鎮静(注射)ていどですみます。
腎臓などがわるくて全身麻酔ができない猫ちゃんでもだいじょうぶですが、あまり長期の設置にはむかないといわれます。

体調がもどればはずすのもかんたんですし、チューブをつけたまま口からご飯を食べることもできます。
猫ちゃんもわりあいすぐ慣れて苦痛もすくないため、食事中にもリラックスしてくれます。

お世話するがわにとっても、口からの強制給餌にくらべると時間や精神的負担がだいぶ減ります。

チューブ給餌のなかでも、おそらくいちばん気軽にできる方法といえるでしょう。

難点は、チューブが細いので、なめらかで濃すぎない流動食、もしくはミルクのような液体食を用意する必要があること。
(水分が多いので量もやや多めになります。)
そして、鼻からチューブを入れるため、呼吸が苦しい猫ちゃんや、鼻の穴がまだ小さい子猫にはむずかしいということです。

また、細いチューブは劣化で硬くなったり、先端が腐食したりするため、一ヶ月に一度の交換が必要になります。
それがなんども続くのは猫への負担も増すことになるので、長期の場合は食道チューブなどを検討したほうがよいかもしれません。

鎮静注射で眠っているあいだにでき、全身麻酔をしなくてすむので高齢や腎・肝等の疾患があってもOK。

はじめるのもやめるのも簡単。

鼻チューブでも口から食べられる。

猫も飼い主も心身の負担が少ない。

デメリット」
長期の使用はむずかしい。

子猫や呼吸器疾患のある猫には使えない。

チューブが詰まりやすいので薄めの流動食しか使えない。

注入にはやや時間がかかる。

必要量を与えるには1日に4~6回の注入が必要。

ほとんどのケースでエリザベスカラーが必要。

https://liquidfeed-cat.com/force-feed/nose/

 

猫の鼻カテーテル挿入のコツと実践 鳥巣先生

https://www.youtube.com/watch?v=vGzsr1HXRls

 

Q:

カテーテルを胃の中まで入れてもいいでしょうか?経食道カテーテルでも胃まで入れますか?

A:

カテーテルは、胃の中まで入れても短期間なら問題ないですよ。
食道カテーテルは太いと胃まで入れてないです。
12フレンチぐらいまでなら胃内にいれてるかな?と思います。
それ以上の太さなら食道で止めてます。

Q:

胃まで入れていい理由、または胃まで入れない理由を教えてもらっても良いでしょうか?

A:

胃まで入れない理由は,チューブを胃まで入れると胃食道逆流を起こすからだと以前は説明されていましたが,誰もチューブのせいで胃食道逆流が起こったと証明した人はいません.ただし,太めのチューブを入れると確かに逆流するかもしれないので,私も太めのチューブは食道で止めています.これは感覚と経験値からの話です.
実をいうと15Frまでは胃まで入れたことがありますが,食道の機能や下部食道括約筋がしっかりしていれば問題ないと思います.

つまり胃まで入れていい理由は,入れても胃食道逆流を起こさなかったという経験論と確か論文が出ています.胃まで入れても問題なかったよという論文ですね.
そして今まで経鼻カテーテルの先端を食道で止めていたのは,ただの迷信だったというわけです.
しかし,アトムチューブなどを胃内に入れると,1週間以上設置すると変性して硬くなります.したがって,1週間で入れ替えてください.シリコンチューブなら大丈夫だと思いますが,チューブのコストが高いので動物ではあまり使われていないですよね.

私が胃まで入れる理由は,動画で解説しているとおりです.

A:
数名の方からコメントいただきましたが,点鼻麻酔や点眼麻酔のベノキシールを使用されると涎が出ないようですね.
ただし,奥まで麻酔がかかっているかの判断ができないので,キシロカインスプレーを使用しています.
苦いからだと思いますが,かなり嫌がりますが,嫌がったら逆に奥まで麻酔が効いてきたという証拠なので,そこからカテーテルを挿入しています.

ポイントは,麻酔をしてから準備を始めることですね!!

A:
カテーテルを胃まで挿入する理由は、様々ですが、吐き戻しリスクが少ない
カテーテルが胃まで入っていると、残胃量が測定できるのでエコーを見なくても前回入れたフードが流れているかどうかがわかること、胃のpHを測定できるので制酸剤の投与が必要か否かなども判断できるからです。

腹膜透析 猫の腎臓病

腹膜透析は、お腹の中に透析液を注入して、小一時間経ったら回収する方法です。

透析液が自分の生体膜を利用して、尿に近い体液になるのです。

このような操作を1日5~8回行って、腎臓が回復するのを待つのです。

http://chuou-aiken.com/information/staff_blog/post_14.html

皮下点滴と静脈点滴

皮下点滴と静脈点滴
人で点滴というと基本的には静脈点滴になります。

動物の場合には、皮下点滴と静脈点滴があります。

皮下点滴の場合には、通常肩甲骨の部分に点滴を入れます。

決まった量がないので、犬だと50~500ml(大型犬の場合など)

猫だと50~250ml位入れることがあります。

慢性腎不全の場合には、自宅で実施してもらうこともありますが、皮下点滴の適切な量と効果についてのしっかりとしたエビデンスは今のところありません。しかしながら治療している獣医師は、多少なりとも効果は実感していることが多いです。

メリットは、①短時間でできる ②自宅でも可能(病院によって実施して良いという場合とだめな場合があります) ③安価 ④入院しなくてすむなどです。

デメリットは、薬などを混ぜにくい。おもりの測定器を使用しないとどの程度の量が入ったかの正確性が低い。

静脈点滴の場合、血管に持続的にゆっくり入れるため心臓が悪い場合なども良いことが多いですが、急速に入れられないので半日~数日の入院が必要になります。

ある程度のブドウ糖や脂質・アミノ酸も入れられますが、1日必要な栄養となると高栄養輸液になり血管が炎症を起こしやすくなるため小型犬や猫では、前足の血管だけでは難しいです。人と違い、動物の性格、飼い主さんの性格、現在の病気と状態の良し悪しなどトータル的にどの方法が良いのかを相談して決める必要があると思います。

https://www.ah-sakurayama.com/2020/08/25/%E7%9A%AE%E4%B8%8B%E7%82%B9%E6%BB%B4%E3%81%A8%E9%9D%99%E8%84%88%E7%82%B9%E6%BB%B4/

 

本当に最期を迎えようとしているときの輸液療法の効果については、人の緩和医療でも賛否両論あるようです。輸液を行うことが苦痛の緩和になっているかどうか、どうぶつの状態をよく見極めて行う必要があるでしょう。
また、十分な食事がとれなくなった場合に栄養分やカロリーの補給を目的として行われる輸液療法(高カロリー輸液)もあります。この場合の輸液剤には、高濃度の糖分やアミノ酸、脂肪分などが含まれたものを使用します。一般的に高カロリー輸液は、末梢の細い静脈を利用した静脈輸液や皮下輸液で行うことはできず、中心静脈といわれる心臓の近くにある太い静脈に専用のカテーテルを入れて行うため、通常、入院で行います。高カロリー輸液を行うことで栄養的なサポートをしてあげることが可能ですが、ターミナル期のどうぶつには、状態によって無理な栄養補給がかえって身体の負担になる場合もありますのでよく 検討してから行う必要があります。

https://www.anicom-sompo.co.jp/doubutsu_pedia/node/1386

 

・ALL動物病院 行徳

https://www.wizoo.co.jp/infomation/disease/%E6%B3%8C%E5%B0%BF%E5%99%A8%E7%A7%91/2021/3435/

急性ジストニア 抗精神病薬の副作用

  • ジストニアとは、脳や神経系統の異常によって筋肉が固まったり、けいれんしてしまう症状です。本人の意思とは全く異なる動きが出てしまうことから、非常に不快な症状であると言えます。お薬の副作用によるジストニアは、服薬を開始してから数時間~数日で発症する「急性ジストニア」と、数か月~数年たって現れる「遅発性ジストニア」に分けられます。いずれも、若年者や男性で比較的生じやすいと言われています。

また、お薬などの影響で出てしまうジストニア二次性ジストニアと呼ばれることもあります。

ジストニア】症状
急性ジストニアでは、身体のあちこちに以下のような症状がみられます。

・首や足がねじれる
・体の軸がゆがむ
・手脚が動かしにくくなったり、けいれんする
・眼球が上転する(白目をむく)
・口が閉じられない
・くちびるや舌が突き出る
・あごが前後左右にずれる
・物が飲み込みにくくなる
・声が上手くだせない、かすれる
なかでも、急性ジストニアの症状としては、眼球と舌のけいれんが多いとも言われています。

ジストニア】原因
統合失調症は脳のドーパミンという神経伝達物質の過剰分泌が関係しているといわれています。そこで、抗精神病薬によって、ドーパミンの働きを抑えることで、統合失調症の症状は改善されていきます。ところが、ドーパミンは私たちの運動機能にも深くかかわっており、足りなくなると「震えやしびれが生じる」、「体がスムーズに動かせなくなる」といった、弊害も生じます。つまり、お薬による急性ジストニアは、ドーパミンが過剰にブロックされたことが原因と考えられます。

ジストニア】治療
お薬の副作用による急性ジストニアには、主に以下の対処法がとられます。

原因となっているお薬の減薬、変更
まず第一にとられる対処法です。原因となっているお薬の量を減らして、副作用がどう変化するか、また、本来の症状への効果はみられるか検討しながら適切な服薬量を探っていきます。同様の効果がある別のお薬に変更して様子をみる場合もあります。なお、お薬の減量や中止は絶対に自己判断でせず、主治医と相談の上行ってくださいね。

抗不安薬の併用
抗不安薬の持つ筋弛緩作用によって、ジストニアの症状(筋硬直)が改善されることがあります。また、抗不安薬によって気持ちが落ち着くことも症状の改善に関係していると考えられます。

抗コリン薬の併用
抗コリン薬は、ドーパミンの働きを強める作用があります。ドーパミンの過剰抑制による副作用を和らげる目的で使用されますが、全体的な服薬量も増えてしまうため、他の方法で改善が見られない場合に限り用いられることが多いとされています。

https://hidamarikokoro.jp/kanayama/blog/%E6%80%A5%E6%80%A7%E3%82%B8%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%A2/

治療方法

https://www.fukuoka-mirai.jp/neurosurgical-functional/dystonia/1040/

 

抗精神病薬のなかで、クロザピン(clozapine)[国内未承認]、クエチア
ピン(quetiapine) 等の非定型薬剤は遅発性ジスキネジアの原因になりに
くいという事実がある(Beasley et al, 1999, Glaser et al, 2000)。こ
れらの薬剤が副作用を出しにくい理由としては、D2 受容体の 60%くらいを
ブロックすると精神疾患への効果を示すが、遅発性ジスキネジアを発症す
るには 90%くらいのブロックが必要であり、非定型薬剤はそれほどのブロ
ックをしないためという考えがある(Kapur et al, 2000. Pardel Nordsrom
et al, 1992)。 また、fast dissociation model と言って、非定型薬剤
が受容体についた後すぐに離れるため副作用を出しにくいという説や、セ
ロトニンにもこれらの薬剤が影響して作用するためドパミンだけによる

てんかん薬でも報告がある程度である。多くの場合、ジストニアを呈
する症例で、中枢神経に他の病変がある患者に抗てんかん薬を投与したこ
とにより生じることが多い。 

長期的に見ると減量・中止によりジスキネジアは改善し良い効果をもたらすとされている(Fahn et al, 1985, Glazer et al, 1990)

簡単に治療法をまとめると、
遅発性ジスキネジアの一番の治療は予防である。高齢者・脳に器質的疾患
がある・糖尿病やパーキンソン病がある等の症例では、非定型抗精神病薬
少なめからはじめて最小限で治療をするということになろう。
重症なら、ジアゼパム、クロナゼパム、カルシウム拮抗薬、β-ブロッカ
ー等も加える。ジストニアが強い時は、抗コリン薬なども考慮する。医薬品
でもおさまらず、生活に支障があればボツリヌス毒素・外科治療も考慮する。 

https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1c21.pdf

NaSSAに分類されるミルタザピンは脳内5つの受容体に高い親和性
示し、そのプロファイルは非定型抗精神病薬に類似しています(表1)。ミルタ
ザピン以外の新規抗うつ薬は、モノアミントランスボーターの1つ、あるいは、2つのみに重要な薬理作用点を持つことが知られていますが、近年、うつ病治療において、特定の受容体にのみ選択性の高い薬物よりもむしろ意図的に選択性のない薬物を選択する方が良いといった報告')もあります

https://e-sakurahp.com/wp-content/uploads/2014/05/c04bf3d07f00c33e1afc7fe5dde704a2.pdf

サプリメントによる健康被害

サプリメントの服用によって、様々なトラブルが起きていることもまた事実なのです。

というのも、様々なサプリメントを同時に与えていると、知らず知らずのうちに同じ成分が大量摂取されてしまっている可能性があるからです。

「薬品」の場合には、同じ成分を大量摂取してしまうと危険なため、処方される時にはきちんと医師または薬剤師によって飲み合わせ等の指示があります。

ですがサプリメントの場合には、服用に関しては全て自己判断になります。

そのため、過剰摂取による副作用が起きてしまっているケースもあるのです。

サプリメントの服用によって、様々なトラブルが起きていることもまた事実なのです。

というのも、様々なサプリメントを同時に与えていると、知らず知らずのうちに同じ成分が大量摂取されてしまっている可能性があるからです。

「薬品」の場合には、同じ成分を大量摂取してしまうと危険なため、処方される時にはきちんと医師または薬剤師によって飲み合わせ等の指示があります。

ですがサプリメントの場合には、服用に関しては全て自己判断になります。

そのため、過剰摂取による副作用が起きてしまっているケースもあるのです。

https://wanchan.jp/healthcare/detail/1222

 

https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail3385.html

・子宮内膜ポリープの既往歴がある早期閉経42歳女性 (アメリカ) が、マルチビタミン、朝鮮ニンジン、gui yuan rou、アスタキサンチン、クコ、セレン、ノコギリヤシ、ブドウ種子抽出物、柑橘由来バイオフラボノイドルテイン、ゼアキサンチン、レスベラトロールクロレラスピルリナ粉末、植物性セラミド、植物性エストロゲン、グルコサトリン、ブロメライン、ハチ花粉を含む多数のサプリメントを、推奨摂取期間以上摂取し続けたところ (摂取量等不明) 、異常行動をとり急性精神病と診断された。サプリメントの摂取中止と加療によって回復し、Naranjo Adverse Drug Reaction Probability Scale (有害事象と被疑薬物の因果関係評価指標) はpossibleであった (PMID:28629290) 。

・再発性ホジキンリンパ腫、糖尿病、リウマチ性関節炎のため、メロキシカム、サラゾスルファピリジンファモチジン、ベンズブロマロン、アルファカルシドール、プレドニソロン、ロキソプロフェンを服用中の52歳男性 (日本) が、ゲルソン療法のジュース (ニンジン4~5 kg/日、リンゴ200~300 g/日、推定カリウム摂取量16,000 mg/日以上)を12日間摂取したところ、重度の高カリウム血症を発症し、摂取中止と加療により治癒した (PMID:16083995) 。

・転移性ユーイング肉腫で手術、化学・放射線治療歴のある16歳の女性 (中国)が、標準治療を中止し、3週間のゲルソン療法 (カリウムを添加した果物・野菜ジュースとナイアシン、アシドール (塩酸ベタイン、ペプシン含有) 、コエンザイムQ10、セレン、消化酵素、プロバイオティクスを8回/日摂取、コーヒー浣腸を2回/日、レートリル注射を5回/週、肝臓抽出物の筋肉注射を2回/週、温浴療法を3回/週、高圧酸素療法45分間を3回/週、磁気療法8分を2回/日) を受けたところ、衰弱、貧血、下肢麻痺と感覚消失および尿閉を呈し、転院後のMRI検査で広範囲の転移と腰椎の圧縮破砕が認められ、6週間後に死亡した (PMID:28062429) 。

脳 オメガ3脂肪酸、ビタミンE、ビタミンD、アスタキサンチン、

オメガ3脂肪酸は脳に届く?
血管と脳とは、簡単には物質のやりとりができないようになっています。この仕組みは、「血液脳関門のバリア機能」などと呼ばれています。一方、この働きが様々な治療薬の開発の妨げになることもあります。脳に届いて欲しい薬が、バリアを超えられないことがあるからです。

ところが、スウェーデンカロリンスカ研究所が行ったアルツハイマー病に関する研究の結果、オメガ3脂肪酸はこのバリアを超えられることが明らかになったのです。

http://www.qlifepro.com/news/20131219/hope-in-the-treatment-of-alzheimers-omega-3-fatty-acid-reaches-the-brain.html

脳が必要とするもの:オメガ3脂肪酸、ビタミンE、ビタミンD

https://www.nutri-facts.org/ja_JP/news/articles/what-the-brain-craves.html

多くの栄養素は現実的に「頭脳のための食物」である。脳は身体の中で最も活発な部分であり、機能するためには総摂取カロリーの20%を必要とする。(1)しかし、脳にとっての「栄養」源はエネルギーだけではない。ビタミン、脂肪酸、ミネラルもまた、健康な認知機能にとって重要な役割を果たす。高いエネルギー需要と脳へ流れる多くの血流は、エネルギー代謝と健康な血球を産生するための栄養素(ビタミンB群や鉄など)が、正常な認知機能を維持することを意味する。(2)あまり知られてはいないが、その他の微量栄養素(オメガ3脂肪酸、ビタミンE、ビタミンD)も脳の健康に重要な役割を果たしている。これらは脳の栄養にどのように役立っているのだろうか?

長鎖オメガ3多価不飽和脂肪酸
「オメガ3脂肪酸」とも呼ばれる長鎖オメガ3多価不飽和脂肪酸EPADHAが脳の健康にとって重要な役割を果たしている。オメガ3脂肪酸はすべての細胞膜に存在し、脳に存在する主要な構成脂肪であり、そこ存在するすべてのオメガ3脂肪酸の約97%がDHAを占める。(3)ヒトの脳の進化はオメガ3脂肪酸と実際に関連している可能性がある。先史時代、初めて海産物が食物に広く取り入れられるようになったときに、現生人類は大きな脳を持つようになった。(4)EPADHA分子は不飽和結合によって大きく湾曲しており、膜内で柔軟性を持つ。これらは細胞膜を通過する分子の流れを高め、細胞(特に脳細胞(4))の内外の情報を伝達する。(5)脳細胞を通過する分子の流れは、認知機能や通常の脳活動にとって重要である。(6)EPADHAは脳細胞およびその複雑な神経系ネットワークの維持に重要であり、脳の可塑性の役割を担っているようである。(6)研究室での研究では、EPADHAは抗炎症性も有し、老化した脳をサポートする役割も示唆されている。(7)

オメガ3脂肪酸の脳の発達と成績の尺度に及ぼす影響を評価するために、生涯期間に及ぶ臨床試験が行われている。(8)妊娠中(9, 10)、乳児期、幼児期に行われた研究では、急速な脳の成長時にDHAの重要性が示され、現在では脳の健康および正常な脳の発達と機能に重要な栄養素であることが認識されている。(11)

ビタミンE
ビタミンEは抗酸化力がよく知られている。自然界では、ビタミンEは油分の多いナッツのような多くの食品に含まれており、油分の変性を防いでいる。体内では、酸化ストレスから脂肪(オメガ3脂肪酸を含む)を保護する同様の役割を果たしている。(12, 13)例えば、ビタミンEレベルが低い場合、細胞内脂質への損傷のため赤血球は破裂し易くなり、このためビタミンEが推奨される根拠となる。(14)この抗酸化活性は、ビタミンEの神経保護能力への興味も大きくしている。

誕生前、ビタミンEは正常な脳の発達に関連する生物学的プロセスに影響する。(13)未熟児はビタミンEなどの脂溶性化合物が大きく転移される前に生まれる。(15)ビタミンEレベルは未熟児では低く、この不足を補うだけで脳内出血のリスクを低減し、さらに正常な目の発達も助けることができる。(15, 16)

成人では、ビタミンEが生涯を通じて脳が変化する能力を維持することを助けているかもしれない。(13)特に、脳の酸化ストレス量を減らすことで、ビタミンEが認知と脳の可塑性を維持することをサポートできるかもしれず(13)、ビタミンE摂取量の多い高齢者では認知能力がサポートされている理由かもしれない。(17)この一例は、オランダに住む2,613人で実施された大規模な調査からのものである。ビタミンE摂取量の低い人々は、5年間で、摂取量の高い人々よりも2倍、記憶力が低下した。(18) 

ビタミンD
ビタミンDは骨の健康への役割がよく知られているが、研究では認知機能へも関与している可能性が示唆されている。(19)脳組織は、血中のビタミンDレベルに反応し、蓄積型のビタミンDを活性型に変換する酵素は、脳内にも存在すると考えられる。(20)

発達中の脳では、ビタミンD不足が脳のさまざまな部分の大きさに影響する。動物実験からの証拠では、妊娠している雌親がビタミンD不足の場合、仔の脳の言語や認知能力などの複雑な脳機能を担う新皮質はそれに応じて薄くなることが示される。(21)ヒトで行われたいくつかの研究では、母親のビタミンD不足が、子供の発育不全のリスクを増やすことが分かっている。(21)例えば、精神と精神運動スキルは、十分なビタミンD状態の母親の子供で高く(22)、妊娠16週時点でビタミンDレベルが低い母親の子供は、一連の交絡変数の調整後に言語障害のリスクが高かった。(23)妊娠期間中にはビタミンD欠乏の影響を受ける脳に特定の変化がある特定の重要な期間があるため、欠乏のタイミングによって認知発達に影響を及ぼす可能性がある。(21)

観察的証拠から、成人では冬季のビタミンDレベルの低下と、特に作業記憶と複雑な意思決定を行うための精神能力の低下の関連が見つかっている。(24)日光浴またはサプリメント摂取による非常に高いビタミンD循環レベルは、成人での言葉の流暢さに関連していた。(25)補充研究では、特にベースラインが不足している人々では、低用量補充(400 IU/日)と比較して、高用量ビタミンD補充(4000 IU)をした成人で、言語記憶が改善された。(26)

アスタキサンチン

アスタキサンチンがすごいのは、そのパワーだけではありません。アスタキサンチンの大きな特徴は脳と目の中でも働くことができる数少ない抗酸化物質成分であるということです。

脳と目は、生命活動を維持するために最も重要で、かつデリケートな器官であるため、その入り口にはそれぞれ「血液脳関門」、「血液網膜関門」という、いわば「関所」のようなものがあり、不用な物質はすべてはじかれてしまいます。脳や目に必要な栄養素のみを選別するこのフィルターのようなシステムはとても厳重なもので、ビタミンCやビタミンE、βカロテンなどの抗酸化物質でさえ通れないのです。しかしアスタキサンチンは他の抗酸化物質が通れないこの関所を通過することができる数少ない物質です。

https://ls-jp.fujifilm.com/karada-science-labo/astaxanthin/effects/astaxanthin-affects-brain-and-eyes/

摂取量、副作用

https://stalgie.co.jp/suppleport/astaxanthin-side-effect/

・子宮内膜ポリープの既往歴がある早期閉経42歳女性 (アメリカ) が、マルチビタミン、朝鮮ニンジン、gui yuan rou、アスタキサンチン、クコ、セレン、ノコギリヤシ、ブドウ種子抽出物、柑橘由来バイオフラボノイドルテイン、ゼアキサンチン、レスベラトロールクロレラスピルリナ粉末、植物性セラミド、植物性エストロゲン、グルコサトリン、ブロメライン、ハチ花粉を含む多数のサプリメントを、推奨摂取期間以上摂取し続けたところ (摂取量等不明) 、異常行動をとり急性精神病と診断された。サプリメントの摂取中止と加療によって回復し、Naranjo Adverse Drug Reaction Probability Scale (有害事象と被疑薬物の因果関係評価指標) はpossibleであった (PMID:28629290) 。

https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail3385.html